日本思想史

第9章

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小人は己を利せんと欲し
君子は民を利せんと欲す
己を利する者は私
民を利する者は公なり
公なる者は栄え
私なる者は亡ぶ

西郷隆盛









陽明学

ロシア来航、その後アメリカ
イギリス、フランス等
諸外国からの開国要請

国内においても
安政の大獄
桜田門外の変など
開国派と攘夷派との対立

そんな内憂外患の天保期において
幕府を震撼させたのは
陽明学者大塩中斎の蜂起であった

その檄文は
「四海困窮すれば天禄永く絶え
小人に国家を治めしめば災害並び至る」
『論語』『大学』の文句により
蜂起の正当性を訴えた

陽明学
心即理と心の持ち方を重視し
知行合一を説く

中国本土での陽明学においては必ずしも
社会的実践を勧めているわけではないが

王陽明
「知は行の始めにして、行は知の成なり」
日本における陽明学では
実践にかなり重きが置かれている
陽明学の影響を受けた人物を眺めてみると
大塩の他に吉田松陰、高杉晋作
西郷隆盛、佐久間象山等
革命に身を挺した者が多い事からも
理解出来るように
拡大解釈される事で
過激化したテロリズムに近いものへと
独自に発展を遂げている

為政者からすれば
厄介な代物である陽明学は

新しい潮流を生み出す原動力となり得る
しかし、私欲や執着心を良知と誤認して
誤った行動に繋がる危険性も否めない







人は、己に克つを以って成り
己を愛するを以って敗るる
西郷隆盛

私心さえ除き去るなら
進むもよし退くもよし
出るもよし出ざるもよし
吉田松陰




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