日本思想史

第4章

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歴史と神仏

院政期になり再び歴史への関心が高まり
四鏡の最初の『大鏡』が編纂される
そんな時勢の中
最も冷静に行方を見定めた慈円
その著者『愚管抄』

この『愚管抄』であるが
その根底には仏教に由来する
四劫説を根底としている
つまり合理的な歴史書ではない

当時の観念では
歴史は人間によって
解決しきれるものではなく
神仏あるいは天狗のような
異類『冥』の者たちとの
関わりが考えられた


 




狂言綺語
藤原俊成の歌論『古来風体抄』で
大々的に取り上げられたのは
狂言綺語の問題であった
仏教からすれば
詩歌や物語は仏道の妨げの
煩悩の営みでしかないが
仏道入門の手掛かりとしてなら容認する
という議論である






有心

後鳥羽院時代に頂点を極めた
中世初期の和歌
後鳥羽自身が撰述させた
『新古今和歌集』
中でも定家の技巧が際立つ
定家の重視していたものは
「有心」
心を本(もと)にして
詞(ことば)の取捨をする







 

春過ぎて
夏来にけらし
白妙の
衣干すてふ
天の香具山

持統天皇御歌
新古今和歌集 巻第三夏歌






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