きたっ!!
東大現代文第一問
毎年楽しみなんよね
日本の最高学府が次世代の日本の中枢を担う精鋭に問題文を通じてどんな薫陶を与えるのか
教育格差
戦後に施された一律の教育の機会均等は実は出来レース
弱肉強食の正当化に過ぎない
なぜなら、我々は結局外来要素の沈殿物だ
機会均等という偽りの平等は、家庭や交友関係、遺伝形質等による甚大な影響を度外視し、全て個人の努力や才能に責任を負わせる
運や例外もあるかもしれないが、大半の場合、上流の家庭に生まれた子供は、教育リテラシーの高い両親に育てられ、親の資金により、幅広い選択肢を与えられ、交友する友人達の質も高い
つまり、格差は世代間で受け継がれ、格差の再生産が行われる
自由と平等という名の元に、支配は真の姿を隠し、自然の摂理のごとく作用している
もちろん個々としては、格差の原因は全て自己の努力と才能に起因すると考えるべきだが、国家という枠組みから俯瞰するならば、答えは異なってくるはずだ
社内でも、教育現場に於いても個々の能力に応じた対応が必要であると同様に、国家という枠組みから鳥瞰するならば、機会均等で満足するのではなく、格差を是正するシステムを構築していくことこそ真の平等と言えるのではないか
以上私的感想
小坂井敏晶
『神の亡霊』6 近代の原罪
東大現代文第一問
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