日本思想史

第3章

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神と仏

基本的には仏教が上位で
神々はその下に位置づけられた
仏教の祈祷の力、最新の文明による武装で
神々を圧倒していたからである
神々は仏の力によって
つまり本地垂迹により地位を高め
その体制は近代まで続いた

また神社の由来は様々あるが
伊勢、大神、賀茂のように
土地の神を祀る神社
春日、大原野のように
藤原氏の氏神として尊崇された神社
北野、祇園のように
御霊神系の神社などがあり
御霊は災厄をもたらす神であるが
仏教の祈祷により調伏されるため
必然的に神は仏教と密接に関係する







歴史から和歌へ

六国史以後の勅撰の書物は
『古今和歌集』に始まる和歌集であり
二十一代集が延々と編纂されていく
なぜ歴史から和歌へと転換されたのか

紀貫之ら編纂である
『古今集』の構成を見ると
春夏秋冬の季節の歌から始まり
賀歌、離別歌、羇旅歌、物名、恋歌と続く
四季の歌から始まる構成は
その後も踏襲される
つまり歴史は流れ去るものではなく
四季として循環するもの
として理解されていた







五月雨の 
空もとどろに 
郭公 
何を憂しとか 
夜ただ鳴くらむ

古今和歌集
巻第三 夏歌
紀貫之




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