松尾芭蕉
わび
月をわび
身をわび
拙きをわびて
わぶとこたへむとすれど
問ふ人もなし
なをわびわびて
『俳諧一葉集』
「心言葉すくなく」
「冷え枯るゝ」
能や連歌、茶においての美意識
趣向や表現にむだがなく
簡潔であること

さび
うき我をさびしがらせよかんこどり
凡そさび・しほりは
風雅の大切にして
わするべからざるもの也
『俳諧問答』
由来は動詞「さぶ」であり
荒れ果て、さびれること
心がすさみ、寂しくおもうこと

新鮮なもの、派手で豪華なものは
誤魔化しがきく
簡素なもの、さびあるもの
ここに見いだせる美は本物
という事だと思う