続名画を見る眼

幾何学と本質

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セザンヌ「温室のなかのセザンヌ夫人」

肖像画
とは普通、モデルの相貌を迫真的に描いたり
社会的地位や物語的内容を盛り込み
モデルの顔や性格や生活を再現するもの

だが
セザンヌの肖像画は

平凡な服装やポーズ、表情で
モデルについてほとんど何も教えてくれない

では
セザンヌは何を描いたのか
それはモデルのもつ「造形的特質」であり
目の前の対象物の本質的構造
「自然を円錐と、円筒と
球体で捉えること」
この肖像画の頭、額、顎
そして構図の配置も
厳格な幾何学的規律に則って描かれている
この作風がキュビスムへと繋がっていく

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